休職すると決めたとき、いちばん不安だったのは「これからの生活はどうなるんだろう」ということでした。仕事を休んだら収入はどうなるのか、生活費は足りるのか、そして何より、何もしない時間に耐えられるのか——考えれば考えるほど不安ばかりが膨らんでいきました。
実際に休職してみると、想像していた“最悪の未来”とは少し違う現実がありました。確かに不安はゼロではありません。でも、生活がすぐに崩れるわけでもなく、心と体が少しずつ回復していく感覚もありました。
この記事では、私が休職してからの生活の変化、お金のリアルな話、そして気持ちの揺れについて、きれいごと抜きで正直に書いています。これから休職を考えている人、今まさに休職中で不安を抱えている人にとって、「一人じゃない」と思える材料になれば嬉しいです。
休職する前、いちばん不安だったこと
休職を考え始めたとき、私の頭にあったのは
「生活が成り立たなくなるんじゃないか」という不安でした。
仕事を休む=収入が減る
収入が減る=生活が崩れる
そんなイメージが強くて、体は限界でも「休む」という選択が怖かったです。
仕事を休んだら生活は崩れると思っていた
周りは普通に働いているのに、自分だけ止まる。
それだけで、社会から取り残される気がしていました。
「怠けていると思われたらどうしよう」
「もう戻れなくなったらどうしよう」
休職前は、実際に起きていない未来の不安ばかり考えていました。
休職直後の生活はどう変わったか
休職が決まった直後、生活は一気に静かになりました。
1日の流れが一気に変わった
- 朝、無理に起きなくていい
- 通勤がない
- 人と話さなくていい
一見すると楽そうですが、正直なところ最初は戸惑いました。
最初は「何もしない」ことが一番つらかった
何かしていないと不安になる。
休んでいるのに、ずっと罪悪感がついて回る。
「この時間、本当に必要なのかな」
「早く元に戻らないと」
休職直後は、心よりも頭が休めていなかったと思います。
休職中のお金の現実(収入と支出)
一番気になっていたのが、お金のことでした。
収入はどうなった?
私は 傷病手当金 を受け取ることができました。
フルの給料ではありませんが、完全にゼロになるわけでもありません。
「収入がなくなる」という思い込みが、実は一番の恐怖だったと後で気づきました。
生活費は意外と大きく変わらなかった
休職中は、
- 外出が減る
- 無理な出費をしなくなる
- 気力がない分、浪費もしない
結果的に、生活費はそこまで増えませんでした。
お金の不安が少しずつ減った理由
- 収入の目処が立った
- 支出を把握できた
- 「生きていける」と実感できた
不安はゼロにはならなくても、
「なんとかなるかもしれない」に変わっていきました。
休職して気持ちはどう変わった?
罪悪感と焦りが一番しんどかった
体より先に心が折れていた私は、
休んでいる間も自分を責め続けていました。
「もっと頑張れたはず」
「こんな自分じゃダメだ」
でも、少しずつ変化が出てきます。
「回復している」と気づいた瞬間
- 朝、少し楽に起きられた
- 涙が出ない日が増えた
- 何もしていない時間が怖くなくなった
休職は、何かを失う期間ではなく
「戻るための準備期間」だったと、今は思います。
休職して分かった「本当に大事だったこと」
無理をしない生活リズム
元に戻ることより、
壊れないことの方が大切でした。
働き方は一つじゃない
フルタイムだけが正解じゃない。
自分のペースに合った働き方があっていい。
休職は、そのことを知るための時間だったと思います。
これから休職を考えている人へ
もし今、休職するか迷っているなら
「全部崩れる」と思わなくて大丈夫です。
不安はあって当たり前。
でも、体と心を守れるのは自分だけです。
休むことは、逃げではありません。
立て直すための、大事な選択です。

