【保存版】傷病手当金・障害年金・失業保険の違いを徹底比較

休職・退職を考えてるけど、制度が多すぎて「結局どれを使えばいいの?」ってなりますよね。
このページでは「傷病手当金」「障害年金」「失業保険(雇用保険の基本手当)」の要点を、表+ケース別判断+申請の流れでサクっと把握できるようにまとめました。
まず全体像を掴んで、あなたの今の状態に合う選択肢から着手しましょう。


まずは3制度の違いからおさsらい

制度対象(ざっくり)金額の目安受給期間申請先ポイント
傷病手当金病気・ケガで働けない被用者保険加入者給与の約2/3(≒67%)原則最長1年6か月健康保険(協会けんぽ/組合健保)休職中の生活を支える短〜中期の制度。
退職後でも条件で継続受給できる場合あり。
障害年金一定以上の障害状態が継続している人等級・加入歴で決定(基礎+厚生)障害が続く限り(更新あり)年金事務所/市区町村(日本年金機構)長期のベース収入。
認定基準・手続きがややハードめ。
失業保険
(雇用保険の基本手当)
働ける状態で求職中の人(退職後)賃金日額の一定割合条件で変動(短〜中期)ハローワーク療養中は原則NG。
受給期間の延長などの手続きがある。

※金額・期間の詳細は個別条件で変動。最終判断は加入先の案内で確認してね。


制度ごとの基本をサクッと解説

傷病手当金とは?

  • 前提:業務外の病気・ケガで労務不能(医師の意見が鍵)
  • 対象:主に被用者保険(協会けんぽ/組合健保)の被保険者
  • 金額:標準報酬日額 × 2/3(≒67%)× 支給対象日数
  • 期間:最長1年6か月(同一傷病の通算)
  • 申請先:加入している健康保険
  • 備考:退職後の継続受給ができるケースあり(資格喪失日前日まで労務不能等の条件)。

障害年金とは?

  • 前提:初診日保険加入要件障害認定基準を満たすこと
  • 対象:障害状態が長期にわたり日常・就労に制約がある人
  • 金額:等級・加入歴・報酬により決定(基礎年金+厚生年金の組み合わせ)
  • 期間:障害が続く限り(定期更新あり)
  • 申請先:年金事務所・市区町村
  • 備考:診断書の質・日常生活状況の記載が超重要。
    同一傷病で傷病手当金と期間が重なる場合は調整が入ることがある。

失業保険(基本手当)とは?

  • 前提:就職する意思・能力があり、積極的な求職活動を行うこと
  • 対象:退職後の求職者(被保険者期間などの要件あり)
  • 金額:賃金日額の一定割合(年齢・賃金で変動)
  • 期間:被保険者期間等で変動
  • 申請先:ハローワーク
  • 備考:病気療養中は原則受給不可。受給期間の延長などの制度がある。

併用可否・調整の考え方(ここ大事)

  • 同時に満額で併用できる前提ではない(同一理由で期間が重なると調整・支給停止・差額支給などが起き得る)。
  • 典型例:傷病手当金 × 障害年金(同一傷病)が重なる場合、加入先健保のルールで調整が入ることがある。
  • 傷病手当金 × 失業保険は性質が逆(療養中 vs 就労可能)。
    療養中は失業手当 原則NGで、まずは傷病手当金や療養を優先。退職後・就労可能になってから基本手当へ。

※実務運用は加入先・個別事情で異なるので、健保・年金事務所・ハローワーク各窓口で必ず最新を確認してね。


ケース別:どれを使う?(判断のコツ)

ケースA:今は働けない(休職中)

傷病手当金が主役。療養に集中しつつ生活の土台を確保。

ケースB:障害状態が長期化しそう

障害年金の検討を早めに。初診日・保険要件・日常生活状況の整理を開始。

ケースC:退職して働ける状態、再就職を目指す

失業保険(基本手当)へ。療養中だった人は受給期間の延長手続きの確認も。

同じ人でも時期によって使う制度が変わる
例)休職(傷病手当金)→ 障害状態が続く(障害年金検討)→ 回復・退職・求職(失業保険)


申請の流れと必要書類(ざっくり)

傷病手当金

  1. 医師に療養担当者意見欄を記入してもらう
  2. 事業主の証明欄を記入
  3. 加入健保へ申請 → 審査 → 支給決定 → 振込

参考:振込時期が不安ならこちら →

【体験談あり】傷病手当はいつ振り込まれる?支給までの日数と注意点

障害年金

  1. 初診日と当時の加入状況を確認(受診状況等証明書 等)
  2. 診断書・病歴就労状況等申立書 などを準備
  3. 年金事務所へ申請 → 審査 → 決定 → 支給

失業保険(基本手当)

  1. 退職 → 離職票等を持参しハローワークで求職申込み
  2. 認定日に出頭・求職活動実績の提出
  3. 受給(就職が決まれば終了)

※療養中の人は受給期間延長等を要確認。


金額のイメージと計算リンク

傷病手当金の計算イメージ

標準報酬日額 × 2/3 × 日数が基本。
内訳や実例はこちらに詳しくまとめてます。

傷病手当金はいくらもらえる?計算方法とシミュレーション【体験談あり】

障害年金の金額感

等級・加入歴・報酬などで決まる。
※具体額は日本年金機構の最新案内で確認。

失業保険の金額感

賃金日額の一定割合。年齢・賃金・離職理由などで調整。
※詳細はハローワークの案内で要確認。


よくあるミス&注意点

  • 「同時に全額もらえる」と思い込む:重複期間は調整に注意
  • 書類不備・提出遅れ:健保・年金・ハロワは締切と書式が命
  • 社会保険料の見落とし:休職中も自分で納付が必要な場合あり(可処分額に影響)
  • 退職タイミングの失敗:傷病手当金の継続受給条件を確認せず資格喪失

Q&A(ざっくりFAQ)

Q. 傷病手当金と障害年金は同時にもらえる?

A. 同一の傷病・重複期間では調整が入ることがある。加入先健保の運用を事前確認がおすすめ。

Q. 療養中でも失業保険は受けられる?

A. 原則は就労可能であることが条件。療養中は受給期間の延長など別手続きの確認を。

Q. 退職しても傷病手当金は続く?

A. 一定条件を満たせば継続受給できるケースあり。退職前に健保へ必ず相談を。


判断を間違えないためのミニ・フローチャート

  1. 今、医師の意見として労務不能? → YESなら傷病手当金へ。
  2. 障害状態が長期化/固定化? → YESなら障害年金の検討を開始。
  3. 退職+就労可能で求職中? → YESなら失業保険へ。

最後に:最新情報の確認先

  • 加入している健康保険(協会けんぽ/組合健保)
  • 日本年金機構・年金事務所
  • ハローワーク(雇用保険)

制度・金額・書式は更新されることがあるので、最終判断は必ず公式案内で。

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