はじめに
「自己破産したら終わり」「家もスマホも何もかも失う」
そう思い込んで、私は何年も苦しんできました。
借金の理由は、元恋人のDVや生活費の肩代わり、そして自分の無理な働き方と体調不良。気づけば個人間も含めて1200万円超の借金に追われ、眠れない日々が続きました。
そんな私が選んだのが「自己破産」という選択肢です。
この記事では、実際に自己破産をした私の体験談として、どんな生活の変化があったか?何が困って、何が意外と大丈夫だったか?をリアルにお伝えします。
自己破産でまず起きたこと:通知、手続き、心の揺れ
① 弁護士や司法書士に相談 → 手続き開始
私は費用が安かった司法書士に依頼しました(分割可で約60万円・管財事件)。
📌 管財事件とは?
20万円以上の財産(私は当時、資産としてパソコンやiPad、預金が少し)を持っていたため、裁判所から選ばれた「管財人」が関与する形でした。
当時の私の気持ち
「怖い。会社にバレたらどうしよう。でも、もう限界…。」
② クレカ・スマホ・銀行口座に影響が出始める
- クレカは全停止。支払いエラー連発
- メインのゆうちょ口座が一時凍結
- 携帯の端末分割も審査落ち扱いに
一番焦ったのは、生活インフラが止まることでした。
光熱費は口座引き落としに変えていたので問題なし。
サブスクは一部停止→デビットカードに切り替えて再契約しました。
自己破産後の生活|私が実感した「リアルな変化」
1. 家・家電・家具はどうなった?
✅ 結論:没収されませんでした。
冷蔵庫・洗濯機・電子レンジ・スマホ・iMac・iPadなど、すべて「生活必需品」扱いでOK。
ただし、ブランドバッグや貴金属、20万円を超える預金や貯金保険があると、処分対象になることもあります。
💬 吹き出し
「“なにもかも奪われる”と思っていたけど、普通に生活できています。むしろ、必要のないモノを手放せた感覚。」
2. 仕事・収入面の変化
私の場合、休職中だったため収入は「傷病手当金+副業少し」。
破産後も収入源がなくなるわけではなく、「働く自由」は残されていました。
【ポイント】
- 公務員や一部士業を除き、就職制限はなし
- 副業(note・イラスト・動画制作)はOK
- クレカ審査などは5〜10年不利
3. 周囲の目が怖かった。でも…
私は母・祖母・元勤務先に個人間の借金もありました。
破産の話を切り出すのは、勇気がいりました。
実際の反応
「よく決断したね」
…意外にも、責められず、受け入れてもらえたことが救いでした。
自己破産後の生活を支えた3つの習慣
① 家計簿と現金管理
- 支出をアプリ+手帳で管理
- タバコ代・嗜好品を大幅にカット
- 「1日1,000円」予算生活を意識
② 公的支援の活用
- 傷病手当金
- 障害年金(申請中)
- 住民税減免や医療費助成
自己破産したからこそ、制度を使うことに抵抗がなくなったのも事実です。
③ メンタルケア
💬 私のルーティン
- 朝は白湯とストレッチ
- 夜は湯船に浸かる
- 日記に「今日よかったこと」を3つ書く
破産後は、罪悪感や空虚感が襲ってくることがあります。
「自分を責めすぎない」時間を意識的に作るようになりました。
自己破産してよかった?→Yesと答えられる今
✅ よかったこと
- 人間関係を見直すきっかけになった
- “ゼロ”から、人生を整え直せた
⚠️ 大変だったこと
- 精神的な揺れ(孤独感・自己否定)
- 手続きに時間とお金がかかった
- 5〜10年、ローンや分割は使えない
まとめ|「破産しても、人間は終わらない」
私は、自己破産=負け、恥だと思っていました。
でも、違いました。
むしろ「自分の人生を生き直す」ための手段であり、
今は少しずつ自分らしさを取り戻している最中です。
誰にも言えずに苦しんでいる人がいたら、伝えたい。
「破産しても、生きていい。幸せになっていい。」
💡関連記事はこちら:
👉 自己破産・うつ・休職。今ここにいる私のこと
👉 【実録】うつ病の寛解期にやってよかった習慣3つ
📘参考リンク:
▶ 日本弁護士連合会「自己破産の手続き」(PDF)
▶ 法テラス|借金問題でお困りの方へ