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「うつ病が治らない」と感じたとき、読んでほしい話

うつ病と診断されて、薬を飲んで、休んで、カウンセリングを受けても…
「一向に良くならない」「このまま一生治らないのかな」
そんな不安に襲われる瞬間、ありませんか？

私はあります。
10年以上うつ状態が続いて、何度も「治る希望」すら見失っていました。

でも、うつ病の“脳のメカニズム”と“自分の変化”を知ってから、視点が変わったんです。

「治らない」と思い詰めていた日々

私は、30代になるまでずっと“なんとか頑張り続けている”状態でした。

主治医に「焦らなくていいよ」と言われても、“治らない＝私がダメなんだ”って、勝手に責めていたんです。

うつ病は脳内の神経伝達物質のバランスが乱れる病気です。
特に、以下のような脳内物質が関係しています：

これらがうまく分泌されなくなると、感情や意欲、思考に影響が出るのがうつ病。
つまり、「気持ちの問題」ではなく、脳の状態の変化なんです。

うつ病は、直線的に良くなるものではありません。
医学的にも「寛解と再発を繰り返す慢性疾患」として扱われています。

実際、私も良くなったと思った矢先に落ち込み、また這い上がる。
その繰り返しでした。

でも、それは「戻った」のではなく、“治っていく過程の一部”だったんです。

私が苦しかったのは、「前の自分に戻らなきゃ」と思っていたから。
でもある日、「今日を生き延びるだけでOK」と考えるようにしたら、少し気がラクになりました。

うつで動けないとき、「甘え」とか「怠け」と思ってしまいがち。
でもそれは脳のブレーキ機能が働いてるだけ。

📌 主治医に「脳が疲れてると、無理に動かないように“思考のエネルギー”も落とす」と聞いて、涙が出た日を今も覚えています。

白湯を飲めた、朝起きれた、深呼吸した。
そんな小さな積み重ねを「できた」として記録し始めたことで、自信を少しずつ取り戻しました。

うつ病からの回復とは、かつての自分に戻ることではありません。
「新しい自分との付き合い方を見つける」ことなんだと、今では思えます。

私も今も薬を飲んでいますし、無理はできません。
でも、「動けない日」を責めずに受け止められるようになりました。