休職中、いちばんつらかったのは「何もしていない自分」
休職してから、時間はあるはずなのに、
気持ちはずっと落ち着きませんでした。
何もしていない。
誰の役にも立っていない。
それだけで、自分の価値がなくなったように感じていました。
「ちゃんと働いていない自分はダメなんじゃないか」
そんな考えが、頭から離れなかった時期です。
『嫌われる勇気』を手に取った理由
この本を選んだ理由は、
タイトルに少しドキッとしたからでした。
嫌われる勇気。
正直、当時の私は
「嫌われたくない」「迷惑をかけたくない」
その気持ちでいっぱいでした。
全部理解しようと思って読んだわけではありません。
ただ、今の自分に何かヒントがあればいい、
そのくらいの気持ちで読み始めました。
リ
読んでいて少し楽になった考え方
この本を読んで印象に残ったのは、
「他人の課題と自分の課題を分ける」という考え方でした。
休職している自分をどう思うか。
それは他人の課題であって、
自分がすべて背負う必要はない。
そう書かれているわけではないけれど、
読みながらそんなふうに感じました。
「ちゃんとしていない自分でもいい」
そう思えたわけではありません。
でも、
ずっと自分を責め続けなくてもいいかもしれない
そう感じられただけで、少し気持ちが軽くなりました。
正直に感じた合わなかったところ
正直に言うと、
すべてがスッと入ってきたわけではありません。
対話形式が合わないと感じる部分もありましたし、
今の状態では難しいと感じる考え方もありました。
でも、
「全部理解しなくていい」
「今使える部分だけ拾えばいい」
そう思って読むと、ちょうどよかったです。
この本が向いている人・向いていない人
向いている人
- 休職中で罪悪感を抱えている人
- 周りの目が気になって苦しい人
- 「ちゃんとしなきゃ」と自分を追い込んでいる人
向いていない人
- すぐに行動指針が欲しい人
- シンプルな答えを求めている人
まとめ:嫌われない努力を手放すという選択
休職中は、
何もしていない自分を正当化できず、
ずっと自分を責めていました。
『嫌われる勇気』は、
その考え方に少し距離を置くきっかけをくれた本です。
無理に前向きにならなくてもいい。
全部納得しなくてもいい。
今の自分に使える考え方だけ拾って、
あとはそっと置いておく。
そんな読み方でも、十分意味があると思います。

